ソーシャルレンディングのPocket Fundingには運用期間を延長した案件があります。
これらの案件に危険性はないのか?
運用中の案件を分析してみました。

借り手が返せなかった案件です!
ソシャレン、クラファン、最新のキャンペーン情報です♪

タップできる目次
ポケファンで避けるべき延長案件
延長案件とは?
この記事で延長案件とは次のような案件を指します。
- 借り手が返済できなくなった
- いったん運用を終了し元本を償還する
- 同じ借り手で案件を再組成し募集する
- 集まったお金を借り手に貸す
プチ解説 案件とは?
プチ解説 借り手とは?
プチ解説 運用とは?
プチ解説 元本とは?
プチ解説 償還とは?
プチ解説 組成とは?
事実上、融資期間を延長したことになります。
いわゆるリファイナンス案件です。

ヤバくないの?
ポケファンは情報がクリア
ヤバいかは個々の案件によるので一概には言えません。
それはそれとして、不動産クラファンでは事実上の延長を隠して案件を再組成する、コッソリ再組成が増えていますよね?
これに対してポケファンは案件紹介で再組成であることを明記していますし、再組成だとひと目で分かるようにしています。

3回目か!
先日も記事にしましたが、情報を隠さずクリアにしているポケファンの姿勢は評価されて良いでしょう。

延長案件にリスクはないのか?
とは言え、延長案件は借り手が返済できなかった案件です。
そんな案件に投資して大丈夫なのか?
延長案件の状況を調べてみました。
4分の1が延長案件
ポケファンの運用中の案件は9月18日時点で55案件です。
これらの中には、例えば1億円を5千万円の案件2つに分けて募集といったものがあります。
そういった重複を除くと実質的に運用中なのは48案件です。
これらのうち、延長案件は13件、全体の27%でした。
案件 | 件数 | 構成比 |
---|---|---|
通常案件 | 35件 | 73% |
延長案件 | 13件 | 27% |
合計 | 48件 | 100% |
運用中の案件の4分の1が延長案件です。

多いのかな?
2022年から増えている
他社に比べると多いですね。
注目すべきは延長案件が以前は少なかったのに、2022年から急増していることです。(2025年は9月18日まで)
年度 | 全案件 | 延長案件 | 比率 |
---|---|---|---|
2020年 | 59件 | 8件 | 14% |
2021年 | 54件 | 3件 | 6% |
2022年 | 86件 | 20件 | 23% |
2023年 | 92件 | 28件 | 30% |
2024年 | 80件 | 21件 | 26% |
2025年 | 45件 | 12件 | 27% |

一気に2割超え!
ポケファンは運用期間1年が多いので、2022年の延長案件は2021年に募集された=借り手が借りた案件です。
2021年はコロナの2年目、おそらくコロナの影響で借りた借り手で返済の遅れが生じたのでしょう。
現在もコロナの影響が続いているのかは不明です。
不良債権化はしていない
それに関連して気になるのが、返済できずに再募集を2回、3回と繰り返している。
いわば不良債権化した案件がないかです。
今回の延長案件13件中、延長2回目以上は2件だけでした。
延長回数 | 案件数 |
---|---|
1回 | 11件 |
2回 | 1件 |
3回 | 1件 |
その2案件についても延長は借り手の取引先の事情などによるもので、借り手の財務悪化などが原因ではありません。
延長案件が不良債権化しているわけではないようです。

それは一安心。
借り手が個人の案件はリスキー
延長中の13案件の内、借り手が2者含まれる案件が一つあります。
このため、借り手は全部で14者です。
その内訳を見てみましょう。
借り手 | 数 |
---|---|
個人 | 9名 |
法人(不動産業) | 4社 |
法人(医療介護業) | 1社 |
これを見る限り、個人が借り手の案件のほうが延長になりやすいのかもしれません。
法人では多くが不動産業です。
延長案件に注意
以上、ポケファンの延長案件の状況を見てきました。
少なくとも「延長だから特段に危ない」とまでは言えないようです。
ただ、予定通りに返済できず延長になった事実は重いですよね?
ポケファンの案件紹介ページでは、延長に至った経緯もちゃんと説明されています。
それらをよく読んだ上で慎重に投資判断をしましょう。

ご安全に!
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