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大きな声は当てにならない|SBIソーシャルレンディング元本毀損事件

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「みんなが良いと言っているから」

そんな理由で投資先を決めていませんか?

ネット上の大きな声は必ずしも当てになりません。

それを端的に示すのが、2018年に起きたSBIソーシャルレンディング元本毀損事件です。

タロウさん
タロウさん

歴史から学びます!

 

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この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで500件を超える案件に3億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

SBIソーシャルレンディング元本毀損事件の教訓

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事件の概要

SBIソーシャルレンディングとは?

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディング(以下、SBI-SL)は、かつて存在したSBIホールディングス子会社運営のソーシャルレンディングです。

東証一部上場系の信頼感から人気で、当時はOwnersBook、クラウドクレジット、maneoとともに「ソシャレン四天王」と呼ばれていました。

左野くん
左野くん

四天王www

 

7案件で運用期間延長

事件となったのはSBI-SLが募集した不動産バイヤーズローンファンド16~22号の7案件です。

2018年7月9日に借り手が返済不能となり運用期間延長となることをSBI-SLが公表。

担保を処分することで融資金を回収したものの、7案件トータルで5.8%の元本毀損で終戦となりました。

日付 対処
2018年7月9日 延滞発生を公表(競売手続きを検討)
2018年7月25日 担保の競売、差押申立を実施
2018年7月30日 19号の一部債権を回収
2018年8月31日 16号の一部債権を回収
2018年9月18日 17~22号の債権回収の進展なし
2018年9月20日 一部債権譲渡で5.5億円を回収
2018年10月31日 一部債権譲渡で3億円を回収
2019年1月24日 担保競売で2億円を回収
2019年5月15日 担保競売で2.2億円を回収、終戦

プチ解説 案件とは?

プチ解説 運用期間とは?

プチ解説 借り手とは?

プチ解説 担保とは?

プチ解説 元本毀損とは?

 

大きな声が投資家を誘導した

2割近くの元本毀損

7案件合計の募集額32億円に対して、約2億円の元本毀損。

20号、22号は毀損率が2割近くに及びました。

案件 募集額 元本毀損額 毀損率
16号 9億5,200万円 2,218万円 2.3%
17号 5億8,500万円 0円 0%
18号 1億6,000万円 0円 0%
19号 3億1,100万円 4,451万円 14.3%
20号 1億9,150万円 3,425万円 17.9%
21号 6億7,000万円 2,470万円 3.7%
22号 3億2,000万円 5,818万円 18.2%
合計 31億8,950万円 1億8,382万円 5.8%
右田さん
右田さん

100万円だと20万円!

 

投資家はSBI-SLを絶賛

募集時点では担保は十分にあると言っておきながら、17号、18号を除いて元本毀損。

ところが、当時の投資家はSBI-SLを絶賛したのです。

対応が早い!、しっかり回収した!、さすが東証一部!と。

元本毀損で投資家に損失を負わせたにも関わらず。

左野くん
左野くん

なんで?

 

他がクズすぎた

当時、ソシャレン業者での不祥事が多発していたからです。

2017年のみんなのクレジットは元本毀損97%、2018年のラッキーバンクは68%。

ラッキーバンクのサイト画像

プチ解説 業者とは?

 

グリーンインフラレンディングの134億円を筆頭に、複数の業者で運用期間延長の嵐。

今では想像もつかない異常な状況でした。

 

こまめな報告と早期解決

そんな中、問題発生2週間後に担保競売、差押申立、3週間で元本の一部回収。

その後も月イチ以上のペースで報告&状況進展。

日付 対処
2018年7月9日 延滞発生を公表(競売手続きを検討)
2018年7月25日 担保の競売、差押申立を実施
2018年7月30日 19号の一部債権を回収
2018年8月31日 16号の一部債権を回収
2018年9月18日 17~22号の債権回収の進展なし
2018年9月20日 一部債権譲渡で5.5億円を回収
2018年10月31日 一部債権譲渡で3億円を回収
2019年1月24日 担保競売で2億円を回収
2019年5月15日 担保競売で2.2億円を回収、終戦

 

他社で運用延長が続く中、7カ月後の2019年1月に22号を除く6案件の運用を終了。

残った22号も1年足らずで終戦。

他社とは大きく異なる対応に、問題発生直後からSBI-SLの対応を絶賛する声がネット上にあふれました。

「さすがSBI-SL!」が世論の主流となり、多くの投資家がSBI-SLを評価し、同社への信頼がさらに高まったのです。

右田さん
右田さん

他がダメすぎたがゆえに。

 

でも、元本毀損させてるじゃん?

しかし、SBI-SLは本当に「さすが!」だったのでしょうか?

募集時には担保は十分としておきながら、案件によっては2割近い元本毀損。

もし今、同じことが起きたら、投資家は「さすがSBI-SL!」と絶賛するでしょうか?

 

「さすが!」じゃなかった

僕はどうしても納得がいかず、異を唱える記事を書いたのですが。

当然のことながら多くの投資家の評価は変わりませんでした。

SBIソーシャルレンディングは実力以上に高く評価されているのでは?
SBIソーシャルレンディングは実力以上に高く評価されているのでは?
SBIソーシャルレンディングが最近あちこちで評価されています。しかし、高く評価され過ぎではないでしょうか?みんクレやラキバンなどの対応がひどすぎたから、その対比でSBISLの評価が良くなりすぎている。SBISLを過信しすぎるのは危険です。

 

しかしその後、SBI-SLの別の借り手で資金の不正流用が発覚し、2021年5月に金融庁から業務停止命令が。

これを受けてSBI-SLは廃業するに至りました。

ぜんぜん「さすが!」じゃなかったのです。

左野くん
左野くん

大きな声が間違っていた…

 

大きな声に流されていないか?

大きな声が世論を誘導

世論には初期の評価が大きな流れとなり、全体が誘導される性質があります。

古くは、政権交代の民主党、自民党をぶっ壊すの小泉政権。

最近では兵庫県知事への評価が二転三転した件が記憶に新しいでしょう。

大きな声が正しいとは限らない、にも関わらず多くの人が大きな声に流される

SBI-SLの元本毀損事件はこのことを端的に表す事例です。

 

ソシャレン、不動産クラファンも然り

そして、同じことは今も起きています。

ヤマワケしか勝たん!、2025年はFUNDIに期待!という大きな声。

その結果はどうだったでしょうか?

右田さん
右田さん

むなしい…

 

大きな声頼みは危険な投資判断

本来は自分で判断すべき

大きな声が正しいとは限らない。

おそらく読者のみなさんは、そのことに気づいているはずです。

大きな声を頼りにするのはリスクがある。

本当はどうなのか、自分で調べ、考え、判断すべき。

そのことも分かっているのではないでしょうか?

 

大きな声で怠惰な判断

しかし、自分でやるのは手間がかかるし面倒。

大きな声を頼りに判断するほうが楽。

それに、「みんなが~」を理由にすることで、自分の判断を正当化できる。

問題か起きた時も「みんなが~」のせいにして、自分の責任を回避できる。

それゆえ、大きな声頼りという怠惰な判断をしてしまうのです。

左野くん
左野くん

ぐうの音も…

 

大きな声は責任を取ってくれない

ですが、いざ問題が起きた時、大きな声は責任を取ってくれません。

それは当然のことで、大きな声を根拠に判断したのは自分だからです。

判断したのは自分だからこそ、利益が出たらすべて自分のものにする。

損失が出たときだけ大きな声に責任を求めるのは筋が通りません。

自分の判断の責任を負うことになるのは、あくまでも自分なのです。

 

自分で判断しよう

大きな声頼りの判断は楽かもしれない。

しかし、手抜きのツケは必ず自分に返ってきます。

7年前のSBI-SLがそうであった。

そして今、ヤマワケ、レベチー、FUNDIがそうなっている。

手間でも面倒でも大きな声に頼らず、自分で調べ、考え、判断しましょう。

大切な資産を守るために。

タロウさん
タロウさん

自分の資産は自分で守る!

 

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