この案件、たぶん危ないと不安を感じている。
でも、高利回りで儲けたいので不安を封印して投資することってありませんか?
その判断が大きな被害につながることがあるのです。
52億円の投資家被害を生んだトラストレンディング事件を例に解説します。

不安は現実になります!
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タップできる目次
儲けるために不安を封印してはならない

トラストレンディング事件
高利回りの人気業者
トラストレンディングは2016年に運営を開始したソーシャルレンディング業者でした。

プチ解説 業者とは?
10%を超える高利回り。
借り手の資金使途は公共事業。

プチ解説 利回りとは?
プチ解説 借り手とは?
プチ解説 資金使途とは?
取締役には財務省、国土交通省などからの天下り官僚が多数就任。
高利回りと信頼感で高い人気を集めた業者でした。

公共事業と官僚で信頼感。
52億円の被害を生む
しかし、大半の案件で公共事業は架空のものだったのです。
投資家から集めた資金は役員の関連企業などに流出。
多くの案件で元本が償還されず、52億円の投資家被害を生み出すに至ったのでした。
プチ解説 案件とは?
プチ解説 元本とは?
プチ解説 償還とは?
投資家は不安を感じていた
投資家の落ち度はゼロではない
この事件を巡っては投資家が2019年8月に集団訴訟を起こし、2025年1月に原告勝訴の判決が下されました。
訴訟を担当した弁護士は東洋経済の記事の中で「投資家に過失はなかった」と述べています。
「投資家を勧誘する側がぐるになり虚偽の内容で募集されたら、投資家は気づきようがない。しかもエーアイは、財務局に登録された第二種金融商品取引業者だった。投資家に過失はなかった」。
僕は当時ソーシャルレンディングをしており、トラストレンディング事件はリアルタイムで見ていました。
その僕から見て「投資家に過失なし」には違和感があります。
過失とまでは言わないものの、投資家にも落ち度はあった。
被害を受けた投資家自身がそう思っているはずです。

なんで?
投資家は不安を抱きつつ投資した
トラストレンディング事件が起きた当時、ソーシャルレンディングでは問題が頻発していました。
2017年3月にみんなのクレジット事件、翌2018年2月にはラッキーバンク事件。

同年6月にグリーンインフラレンディング事件、翌7月には当時最大手だったmaneoマーケットに行政処分。

高利回り業者で次々に起こる事件や不祥事。
当時のソシャレン系掲示板には「次はどこだ?」といった書き込みが多々なされていました。
利回り10%オーバー連発って、もしかしたらヤバイんじゃね?
2018年にこの空気感は間違いなくあった。
当時を知る投資家の一人として断言します。
トラストレンディング事件の被害者も「もしかしたら?」という不安は間違いなく抱いていたはずです。

不安は感じていた…
儲けるために投資家が不安を封印した
投資家からあふれる大丈夫の声
不安を感じていたにも関わらず、なぜ多くの投資家がトラストレンディングで投資したのか?
そのヒントになるのが当時、掲示板や旧Twitterでよく見かけた「大丈夫」という声です。

それが何?
大丈夫だと不安を封印した
本当に大丈夫と思っているなら大丈夫とか言いません。
GALA FUNDINGとかRimpleとか、ガチ堅の営業ツール型の業者に誰も大丈夫とか言わないじゃないですか?

不安に感じている気持ちを打ち消したい、否定したい。
だからわざわざ「大丈夫!」と言うわけです。
儲けるために不安を封印し投資を正当化した
次々と起こる事件、高利回り業者への不安。
その一方で、抑えきれない儲けたい欲望。
相反する気持ちの中で大丈夫だと不安を封印し、投資することを正当化した。
ヤバイかもと思いつつ、欲が勝り自分にブレーキをかけられなかった。
これがトラストレンディング事件の被害者たちの落ち度です。
そしてその代償は52億円にも上ったのでした。
儲けるために不安を封印してはならない
あなたも同じようなことをしていませんか?
この案件ヤバイかもしれない、でも利回り15%、投資したい。
投資して大丈夫と思いたい、投資する自分を正当化したい。
そこで、大丈夫と自分に言い聞かせて不安を封印したり。
ネットやSNSで投資を正当化する材料や言い訳を探したり。
不安を感じつつ欲が勝って投資していませんか?
不安を封印しても、あなたが感じたリスクの存在は消えません。
そして、その不安は時として現実化します。
その実例が52億円の被害を生み出したトラストレンディング事件です。
次の被害者になる可能性は誰にもあります。
儲けのために不安を封印してはなりません。

感じた不安を大切に!




















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